乳がんとチョコレート|高槻市高槻駅の乳腺外科・乳がん検診|よしかわ乳腺クリニック

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乳がんとチョコレート

乳がんとチョコレート|高槻市高槻駅の乳腺外科・乳がん検診|よしかわ乳腺クリニック

2026年2月06日

こんにちは、院長の吉川です。

2月14日はバレンタインデーですね、皆様はチョコレートはお好きですか?

私もチョコレートは大好きで、以前はお酒と一緒につまむのを楽しみにしていたのですが、ついつい食べ過ぎてしまうので、最近はたまにしか買わないようにしています。

さて、今日はチョコレートと乳がんについてのお話をさせて頂きます。

チョコレートの原材料であるカカオに含まれるポリフェノールが動脈硬化の予防を始めとした様々な良い効果があることが示唆されている一方で、糖分や油脂の過剰摂取が逆に不健康の原因になるとの見方もあります。

がんの発症とチョコレートの関係についても古くから調査や研究がされており、基礎研究(動物実験や、培養細胞を用いた研究)では発がんを予防するとの報告があります。

では、実際に人間がチョコレートを食べた場合はどのような結果になるのでしょうか?

Chocolate Candy and Incident Invasive Cancer Risk in the Women’s Health Initiative: An Observational Prospective Analysis.

J Acad Nutr Diet. 2021 Feb;121(2):314-326.e4.

doi: 10.1016/j.jand.2020.06.014. Epub 2020 Aug 4. 

PMID: 32763064.

2021年にアメリカから報告された比較的大規模な調査で、乳がんだけではなく、大腸がんや肺がんなども調べられています。約11万人の調査協力者に対して、約15年に亘り調査を行なっており、中々のボリュームの研究ですね。

アメリカの研究なので、チョコレートの量はオンスという耳慣れない単位で評価されていおり(1オンスは約28g、板チョコ半枚程度)、1オンスのチョコレートを月に1回未満、月に1回〜週に0.5回未満、週に0.5回~週に1.5回未満、週に1.5回以上、の4グループに分けて調査を行なっています。

乳がんはチョコレートの摂取量と関連性なし、大腸がんは、1オンスのチョコレート摂取が月に1回未満の方に比較して、週に1.5回以上の方でリスク増加との結果のようです。

チョコレートのがん予防効果が証明されなかったのは残念ですが、少なくとも沢山食べても乳がんのリスクが上がるわけではなさそうとのことですので、乳腺外科的にはホッとする結果でした。

大腸がんに関して、ご紹介した論文での考察では、「チョコレート自体が悪いという確証はなく、チョコレートをたくさん食べる → 太る → 大腸がんになりやすくなる、という図式の可能性もある」とされていました。肥満は万病の元ですので、確かにその可能性は大いにあるかもしれませんね。ただ、結局はチョコレートの食べ過ぎはよくないということになりますので、これからの季節、節度を持って楽しむことにいたしましょう。

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